第52回展 新春・花三昧

デジタルアート個展52回展

2013年、1月7日(月)〜12日(土)

東京・銀座7丁目・ギャラリースペースQ

今回は『花』をモチーフにして4つの展開を試みます。形や色にとことんこだわって、デジタル独自の表現を追求したいと考えました。過去の作品も手を加え、『磨きあげる』ことに専念しました。もちろんそれは最小限にとどめますが、私の目指すことをご理解いただくためのひとつの方法だと考えています。                    今私が目指している表現は、『人間の手では決して描けない絵画』『コンピュータを使っても、誰にも表現できない世界を描く』ことです。コンピュータ表現の大きな欠点の一つに『制作時間が短い』ことがあります。素早くそこそこの作品が出来上がってしまうのです。そこでいい気になっている作品を数多く見かけます。私の作品も特別ではありません。作品にかける『造形思考』の時間が短いのです。油絵や日本画の画家が作品にかける時間と比較すると百分の一くらいになりましょうか。これでは軽薄な表現になるのが当たり前でしょう。どのようにして造形的判断を制作の中に組み入れるかをコンピュータ制作の特性を生かして考えてみました。一つは『ヒストリー』という機能をフルに生かして数多く試みることです。やってみる。何度もやってみる。後戻りが可能。枝分かれ自由。これはこれまでの絵描きたちが経験したことの無い制作過程です。ここでの制作は具体的にディスプレイに表示される画像に対する造形的判断力が総動員されます。       もう一つ今私がこだわっているのは、『表現のディテール』です。人間の目では届かないディテールまで拡大できる機能を生かして『細部にわたって検討』することです。これが表現全体にとって有効なことかどうかはわかりません。でもとにかくやってみようと今実験中なのです。『表現の細部まで磨き上げる』ことです。表現に密度がうまれ、表現の的確さや力が生まれることを期待しています。これらの制作時間の中で『造形思考の堆積』が出来るのではないかという期待を込めた実験です。多分工芸の持っている落とし穴のようなものが待ち受けているとは思いますが、細心の注意をしながら実験を進めたいと思います。

12月23日現在の展示シュミレーションは下のようなものでした。実際の展示は1点をのぞいて計画通りになりました。いや無理にじっと我慢をしてやったというべきですが。 

 

本日で6日の会期が終わりました。来て頂いた方の反応は、とてもうれしく思えることが多い個展でした。特に油絵・日本画・版画など他の分野の方々から『デジタルアート認定』の表情やお言葉をえることができたことです。私のやっていることが一人よがりなことでないという自信をもてた日々でした。やはり表現の細部にもこだわり徹底した『醸造』と『磨き上げ』をすすめてみようと今は考えています。デジタルならではの表現を求めてまた再出発の覚悟です。本当にありがとうございました。

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