こらむ 99 制作の具体的な進行について 6

制作上の資料について書いてきたが、私にとって純粋な資料の外側にいくつかの、資料庫がある。その一つは沢山の旅行の記録写真である。まのすごい数の記録をスライドで撮影している。しかしここ10年以上も一度として投影していない。このまま死んでしまえばゴミの山だ。ちよっともったいないと自分で勝手に思ってデジタル化しておこうと考えて、スライド用のスキャナーを買い込んで仕事を始めた。ところが素直にそのままデジタル化を進めず「絵画的表現」にしてみようと考えそれを作品集的に纏め始めた。それで個展も何回かやってしまった。これがまだまだ始まったばかりだから、当分「風景画家」もやっていけそうである。二番目の「資料」は私の作品群の一角をなす、ショーウインドーシリーズである。ショーウインドーは勿論デザイナーが居り、一つの作品である。私が目をつけたのはそのショーウインドーの作品とその全面にあるガラスに映った街の風景とのコラボレーションである。これも6年程撮り続けているのでかなりの映像枚数になる。個展もショーウインドーシリーズとして何度も開いている。発表する時には勿論そのショーウインドーのお店には了解を得るようにしている。ともあれ私にとって街中も「資料」なのである。三番目の資料は他人の作品である。あの「ひょっこりひょうたん島」の人形作家である片岡昌氏は、立体造形作家としてもユニークで本質的な作品を発表されている。ひょんなことから彼の立体作品を写真に撮りそれを様々な状況の写真に入れ込むという作品を制作したのである。彼の立体作品が展示されている後ろの壁面に私のデジタル作品が掲示されるという2人展も数回行っている。また「銀座の個展巡り」中で「資料」と出会うこともある。例えば民族アートの『モラ』をモチーフにした磯田暉子さんの個展に出会った。本人の了解を得てその作品を資料として「もらシリーズ」で多くの作品を制作することが出来た。(残念ながらこのシリーズの発表の機会はまだ無い)四番目の資料群は「ライブの記録写真」である。もともと音楽好きな私が撮り始めた写真がミュージシャンに気に入られれば、次回のライブにまたオファーがくるという形で多くの写真が残されている。これらの作品も数多いし、個展も数多く開いている。ライブ会場のホール・ロビーでライブ当日だけの、展示を行なったこともある。これらの資料作品例は[デジタル作品集]では『ショーウインドー』は「銀座幻影」「東京幻影めぐり」『片岡氏とのコラボ』では「失われし時」「ちまた」、『ライブの記録』では「ライブのヒーローたち」を開いてご覧ください。[個展の記録]は下の個展番号に関連作品があります。

  1.旅行写真・28・33        2.ショーウインドー・17・18・21・23・25

  3.片岡氏とのコラボ・27・29・30・31・32・34・35・36・37・41 

  4.ライブの記録・7・8・9・11・12・13・14・20・22・24                                        20106.9

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