こらむ 95 制作の具体的な進行について 2

昨日に引き続きもう少し制作上の種明かしをしておきたいとおもう。今私たちはデジタルアートの原始時代にいる。原始人にとってどこの森へ行っても、川辺で遊んでも、発見があり、わくわくするような喜びがある。しかし何度か行っている間にどこに何があるか記憶し始め、賢ければ地図も描こうというものである。私はデジタルアートが早くこの原始時代を抜け出し、一人前のアートとして成長して行くような状況を作り出していきたいと考えている。それは単なる技法書的なものではなく、創造的な思考や手順を含んだもので、誰でもが簡単に行けるところは気軽なピクニックコースとし、早く各自の深い森を発見し、探索していって欲しいと願っているのである。さて今回もいくつかの制作過程の版を用意した。タイトルをクリック、画面が出たら画面上をクリックして拡大してどうぞ。

今回は佃島での3枚の写真をもとにした加工経過である。橋の上から見たビル群に極座標を掛けよう考えた。そのままではつまらないと、中間加工をしたのが中央の図である。ビル群を縦にし、中央でシンメトリーにしたのは結果的にシンメトリーになることを予想はしている。しかし結果がどのようになるかはまったく解っていない。そして極座標をかけたのが右の図である。ここまでが作品の下ごしらえで、私の本格的な制作はここから始まる。2段目左は佃島風景で、それに「極座標から直交座標」という命令をかけようと考えた。そこで画面の中央部を残し、まわりをトレミングしたのが中央の図である。そてを直交座標にしたのが右図となる。これはかなり刺激的な図になっているので、激戦を覚悟で制作開始である。下左の写真は佃島の住吉神社入口である。この写真のレイヤーを1枚作り、左右反転して50パーセントの透明度にしたのが中央の図である。その図を少しでも作品ぽくするための小細工を加えたのが右の図となる。これらは明日の「週刊ギャラリー」に掲載予定なので、完成作品と比較して頂けたらと思う。今日が「種明かし下ごしらえ編」とすれば、明日は「制作小細工編」を「週刊ギャラリー」を参照頂きながら見て頂こうという企みである。                     2010.6.5

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