華の精21

花はそれだけで美しい。私は、それが美しいからといって写し描くことにはまったく興味がありませんでした。ある時『月下美人』という花の開花に出会いました。それは実に壮絶なものです。夜9時頃鮮烈な香りを放ち、10時には開花し、3時間後には萎み、花としての一生を終了するのです。その生き様を花の外形ではなく表現できないものかと無謀なアイデアが渦巻き始めました。それからいくつかの花への挑戦が始まったのです。

Comments are closed.